下流発達とでも言おうか

ストラテラを飲み始めて、夜が暇になってしまったので書く。

暇というのは、おそらく疲れなくなったからだ。

体が重くなく、夕ご飯を食べてもまだ頭が冴えている。

４日前、私は発達障害だとわかった。

長年絵を描いてきたのに全く上手くならないのは、絵画完成が3がだったことに起因するのだろう。ショックかと思ったが、思ったより何も感じなかった。

感じないようにしているのかもしれない。

すこし込み入ってしまうと途端に理解が乏しくなるのも、たぶん算数が4だからなのだろう。

何故できないかということになにがしかの証明がついたところで、現状は何も変わらない。

ただその事実が転がっているだけ。私の頭にあるのは表現しようのない苦い感覚と、薬代がどれだけ必要になるのかについてだった。

精神科の薬というのはとにかくお金がかかる。契約社員でボーナスもない年収200万円台の私には、薬代というのはとにかく負担だ。将来のためになけなしの給料を貯めていたとして老後破綻待ったなしの私にそんなことをする余裕はあるのか。

そう感じながら、どうしようなもない状況に変化が欲しくて渋っているように見える先生に頭を下げて薬を出してもらった。

飲むと、頭は冴えた。体が重くならなくなった。必要な時に動けるようになった。バカみたいに目覚めが早い。睡眠の質が変わったが、この質はあまり好きではなく、副作用に近いと感じる。この4日、寝た気がしない。

よくなっているのに、嬉しさは全くない。

私の知能は96だった。

言語性100、動作性91。言語理解104、知覚統合85、作業記憶88、処理速度94。

通常の発達障害の人がどの程度の知能なのか私にはわからないが、平均値より下。

境界知性といえるほど低くはないが平均以下の能力にさらに下があったといえるタイプで、少なくともギフテッドとはいえない。

手帳レベルではなく平均よりやや低いどまり、一番高い言語理解ですら平均の誤差というなんともつまらない結果。私はこのつまらなさが自分のように感じた。

メディアやブログなどを検索すると、発達障害の人は高学歴や高給な職につき、または若くして素敵な理解者（夫または妻）に出会い、少しばかりの不具合はあっても現代訳のおとぎ話のＥＤばりなハッピーエンドライフを送っている人が多いような気がする。

そういう人しか、検索にヒットするまでのことをやりきれないのかもしれないとも思う。

自尊心がボロボロの人間がなにかを結果が出るまでやりきるのは難しい。

けれど私は、おそらくそういう人たちを期待して検索をしている。

すこし勇気がもらえるような気がし、幸せじゃなくても、頑張っている人の言葉が見たかったといつも感じるからだ。

同類のはずの検索結果は劣等感を煽る。

検索で出てくるサイトはいつも同じ。

でも探してしまうのは、わかってくれる人はいないだろうかとどこかで思っているからだろう。

同じような人を見て安心したいと。

もし私のような人がいて同類がいたと安心してくれたら嬉しいな。

そんなにキラキラした人ばかりではないと思うんだ。